　　　電気科（Ｅ）　　

電気科で学ぶこと

　現代社会では、電気は必要不可欠なものになっています。電気技術者として、電気回路をはじめとする電気技術の基礎・基本を学習します。

◇ 実習：工業技術基礎

・電気計測実習Ⅰ・Ⅱ…オームの法則、分流器、倍率器、抵抗の直並列接続、キルヒホッフの法則、ホイートストンブリッジ等の基本的な測定方法を学習します。

・電気工作実習…テスターの働き、部品の役割、抵抗のカラーコードの読み方、配線図の確認、ハンダ付けの練習、製作、テスターの使用方法を学習します。

・電気工事実習…電工ナイフの使用技術、電線の接続、各種機器の取り付け、機器の極性の学習を行い、基本的な電気工事作業を学習します。

・情報技術実習Ⅰ・Ⅱ…Ｗｏｒｄ（ワード）を使用して文書の作成、編集、表や画像などを取り入れたビジュアル的な文書の作成、Ｅｘｃｅｌ（エクセル）を使用した表計算の基礎、グラフの作成方法、C言語によるプログラミングを学習します。

◇ 工業情報数理…現代社会とコンピュータ、ソフトウェア、Ｃによるプログラミング、ハードウェアなどを学ぶことにより、社会における情報化の進展と情報の意義や役割の理解、情報技術に関する基礎的な知識と技術の習得、情報及び情報手段を活用する能力を養います。

◇ 電気回路…直流回路、電流と磁気、静電気など電気に関する個々の基本的な電気現象、電気現象を量的に取り扱う方法、電気的な諸量の相互関係など基礎的な知識と技術の習得、実際に活用する能力と態度を養います。

◇ 実習：電気実習

・電気計測実習Ⅲ…RLC共振回路、ベクトル軌跡、単相電力測定の方法を学習します。

・電子計測実習…オシロスコープの取り扱い、ダイオードの特性試験の方法を学習します。

・電気機器実習…直流分巻発電機の特性試験、単相変圧器の変圧比および極性試験、単相変圧器の特性試験の方法を学習します。

・情報技術実習…入出力・四則演算を含んだプログラム、分岐を含んだプログラム、繰り返し処理を含んだプログラム（C言語）を学習します。

・自動制御実習Ⅰ…機器の接点、リレー回路の読み方、考え方、回路の設計、配線、などシーケンス制御を学習します。

・電気工事実習…屋内配線図、ビニル外装ケーブル工事、金属管工事等の工事技術を学習します。

◇ 電気回路…交流回路の基礎、Ｒ，Ｌ，Ｃの働き、記号法の取り扱い、記号法による計算、三相交流回路の習得。「電気機器」、「電力技術」、「電子技術」、「電力応用」の学習に対する準備と、応用能力を養います。

◇ 電気機器…直流発電機、直流電動機、電気材料、変圧器について学び、実際に活用する能力を養います。

◇ 課題研究…工業に関する基礎的・基本的な学習の上に立って、工業に関する課題を自らが設定し、自らその課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決に向けて意欲的に取り組む能力や自発的、創造的な学習態度を養います。

研究題目の例

・マイコン制御プログラムの研究と電子工作

・オーディオ機器の設計・製作・特性測定

・３D CADを用いた設計シミュレーション

・機械保全電気系保全作業と電気設備の保全

・ＡＩチャットを利用した研究

・４科連携ものづくり

・資格試験対策

◇ 実習：電気実習

・マイコン制御実習…入出力制御プログラムによりＬＥＤの点滅制御、センサー入力・７セグメント表示、応用制御を学習します。

・電子回路実習…トランジスタの静特性、トランジスタ増幅回路の特性測定、パルス回路、論理回路を学習します。

・電気機器実習Ⅱ…三相誘導電動機の特性試験、同期発電機の特性試験、同期発電機の始動特性試験、位相特性試験の方法を学習します。

・自動制御実習Ⅱ・Ⅲ…プログラムコントローラを利用した基礎制御、応用制御を学習します。

◇ 電気製図…電気分野に関する製図の基礎的な知識や技術を習得し、製作図・設計図を正しく読み、図面を構成し作成する技術を養います。

◇ 電気機器…誘導電動機、同期発電機、同期電動機などの電気機器及び電気材料に関する基礎的な知識と技術を習得し、実際に活用する能力と態度を養います。

◇ 電力技術Ⅰ・Ⅱ…電力の発生、輸送のしくみや特性を理解し、電気設備についての工事、維持、または運用面で電気関係法規と関連させながら、電力の保安・管理に関する技術を学習します。

◇ 電力技術Ⅱ…照明・電熱・電気化学など電気エネルギーを利用した多くの分野にわたった電力利用の技術や、生産プロセスでの自動制御技術の基本原理とその仕組みを理解し、実際に活用できる能力を養います。

◇ 電子技術…電子技術の全般である半導体や電子回路などに関する基礎的な知識と技術に加え、これらの電子技術を通信システム、画像通信及び音響機器に応用する技術や電子計測の基礎的技術に関する知識と技術を習得し、実際に活用する能力と態度を養います。

今後の日本を支える技術者育成を目指していきます。